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2010年03月08日

堕ちた フライマンⅡ

  前回の続きで 後編になります 





 8月に入り ラウス釣りに行く事になった彼は

                  準備に余念が無い


なんせ 昨今は 年に一度だけのラウス釣行

                   ラウス参りである

 学生の頃から 毎年 やって来るラウス

既に ラウス参りは20年を超えていた

だが このラウス釣行ですら 彼には 気が重かった





 それは 爆発的に増えた釣り人の多さと マナーの悪さ

     それに スレタ鱒の喰いの悪さもその一因である・・・





 しかし この年 彼は ある秘策を考えていた

それは これまでの 彼の釣り人生 すべての否定にも繋がりかねない事だ!ということに 

彼は この時まだ気づいていなかった・・・・(実は未だに気づいてない)





 お昼近く ある河口に立つと 彼はフライをキャストし始めた


偏光グラスをとうすと 泳ぎまわる鱒の群れが実に良く見えた


鱒の向こう側へ フライをキャストし着水させると・・・





 スルスルと静かにラインを手繰る


毛鉤が ちょうど鱒の頭付近に来た時


彼は するどくラインを引く   バッシュー


毛鉤は 鱒の鼻っ面あたりに鋭く突き刺さるが もちろん外掛かりである



だが彼は この時 するどく そして大声で叫んだ 「喰ったーー」



ギュイーーーン モーター音を響かせ 吐き出されるライン


 瞬く間にバッキングまで出される これがカラフトのジェットランだ と言わんばかりに・・・ガーン







・・・鱒を岸に寄せ 波に乗せ取り込むと 素早くフックをはずす

彼の思惑通り 周りは 誰もこの愚劣な行為に気づいてはいない 




ほっとすると また彼は河口に立ち 





再び 鱒の向こう側へ フライをキャストし  

スルスルと静かにラインを手繰る 

毛鉤が ちょうど鱒の頭付近に来た時に・・・バッシュー    喰ったー


毛鉤が ちょうど鱒の頭付近に来た時に・・・バッシュー    喰ったーー


毛鉤が ちょうど鱒の頭付近に来た時に・・・バッシュー    喰ったーーー






 そう これが 彼の秘策である

ここで なんだ 引っ掛けかよーと思った あなた!

もう まだまだですねムカッ





いくらラウスとはいえ そんな露骨な事やったんじゃ 周りが黙ってないでしょうがウワーン

いいですか 彼の秘策とは そう 「喰ったーー」の一言なのです






 熟練のフライマンである彼は フライを自由に流し自由に操る技を持っていたのである

そして彼のフライは 決してボディーや鰭に掛かることはなく

鼻っ面や せいぜい頭付近に掛かっている






 周りの釣り人達は そんな彼の卑劣な行為に誰一人 気づく筈もなく 

羨望の眼差しをおくり    「おい あいつ なかなか やるなー」っと・・・・





黒の毛鉤釣氏 引っ掛けフライマン光臨の瞬間である






しかも 問題は 熟練のフライマンである彼のプライドは高く 自分が引っ掛け親爺に


成り下がったことに
 未だ気づいてはいない事にある




彼は 胸を張り どうどうと言い放つであろう


「俺は フライだ!  引っ掛け親爺とは違う」っと









    嗚呼 今年も ラウスで 音・茶で 彼の声が響き渡ることでしょう


「喰ったーー」   喰った  喰ったー・・・・いえ そこ頭ですからガーン
                       

                  
                                        


 


  
 
   この記事を読んで 頭 痛くなってる あなた


  あるいは・・・そこでルアーをキャストしている あなた あなた あなた!

 
            スレだ スレだっと偶然を 装っていますが
       
 
                ダークサイドに染まっては いませんか?ニコニコ
      
                
             


                                               では









堕ちた フライマンⅡ 
挿絵として

追記 ラウスでみた フライを使った引っ掛け親爺を思い出し 記事にしてみました



  あきらかな引っ掛け行為でさえ スレッと言って片付けてしまう昨今の風潮  

  
   反感は多いだろうけど・・・


  ほんの少しだけでも警鐘を鳴らせないかとの思いから文章にしたしだいです 

 

 









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この記事へのコメント
こういうオチでしたか(^^;)
私はスレ掛を確認した瞬間にテンションが落ちますね(^^;)
がっちり口にミノーを喰わえてる魚をみると"釣れた"のではなく"釣った"と思える瞬間です(*^_^*)
Posted by シュガー 親父 at 2010年03月09日 06:33
シュガー 親父さん

 こういうオチというか 
僕には スレ=’がっかり”とか’恥ずかしい”という感覚があるのですが

ルアー・フライをつかい 故意に引っ掛けていても 
スレっと言ってしまう現状

僕は 何かおかしいと思うのですが・・・ 
ものすごく反感をかいそうで なかなか記事にできませんでした

僕の考えが 古いのでしょうか? 
Posted by twilighttwilight at 2010年03月09日 09:37
twilightさん、はじめまして^^

愛知「続湾」のHUNNYといいます。

たしかに引っ掛け釣りだと、魚に与えるダメージも
大きそうですね。
リリース前提の釣り場なら禁止行為で即退場ですね。

でも、エサ釣りでも下針に引っ掛け針を付ける釣りも
あるので、「魚にフライを喰わせる」楽しさと、「魚との
ファイト」
を楽しむパターンがあるのかな?と思いました。

偏光を使えば掛けれるほど魚影が濃いんですかね??
魚に違和感を与えずにフライを流すテクニックもある意味
スゴイような気がします。

自分ならその親爺さんとは楽しみ方が違うって事で、同じポイント
で釣りをせずに、別のポイントで自分の好きな釣り方で楽しみます。

長々と書き込み失礼しました。
気に障るようでしたら、削除してください。
Posted by HUNNYHUNNY at 2010年03月12日 22:46
 HUNNYさん はじめまして

 あなたのいる本州のことは 僕には わかりませんので
少し補足すると

 この文の舞台は ラウスのカラフトなので
偏光を使うまでもなく 引っ掛けようと思えば 引っ掛けられます

 違和感を与えずにフライを流す・・・引っ掛けられる程度であれば 
場所柄ある程度の経験のあるフライマンなら できると思います

以前は 引っ掛け針が 飛び交っていたこともあります
                      (最近は いなくなりましたが)


  引っ掛ける?釣りも確か存在するんですけどねー  う~ん

    やっぱ僕の考って 古いのかなぁ・・・?
Posted by twilighttwilight at 2010年03月13日 19:28
twilightさん、はじめまして

Hopperと申します。
素敵な文章の中にあるダークな部分。
思わず読みいってしまいました。

持った技術をそんな風に使う残念さが悲しいですね。

あとその一言叫ぶ手法は去年、別の釣りで経験しました。
その時はしばらく気付かなかったのですが時間を追う毎に
その方のロッド操作に違和感を覚え観察していると、
引っ掛ける動作が入っていました。
この文に出てくる方ほど上手くは無いのでうんざりして
その場を離れました。

職業漁師ではない釣り人はあくまでも釣りという行為に含まれる
プロセスを楽しむことを忘れてはいけないですよね。

そんな風に感じたので書き込みさせていただきましたm(__)m
Posted by HopperHopper at 2010年03月17日 07:50
 Hopperさん はじめまして
コメントありがとうございます

やや 他の釣り場にも同じような人が いるとは・・・・
                   もしかして同一人物?(笑)
Posted by twilighttwilight at 2010年03月18日 10:10
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